発達障害生存報告書

しんどいことも多いけど何とか生きていくためのブログです

発達障害と宅建試験

こんにちは。

私は現在不動産営業をしており、宅建の資格を持っています。
それで、今回は宅建の受験について書きたいと思います。

まず、基本的な勉強法は以下の通りです。

1最初から過去問を解く
2訳が分からないので間違える
3テキストで調べる
以上の3項目を繰り返します。
慣れてくると過去問だけで繰り返します。
机に向かうときは4択形式で、電車の中等では一問一答を活用します。

ポイントは入門の最初の段階から過去問を解き続けることにあります。

体系的理解となんとかいう人がいますが、テキストで調べるなかで理解できていくので問題ありません。

司法試験のような超難関試験では通じるかどうか不明ですが、
宅建レベルの試験であれば十分通用します。

これは、試験勉強の経験の中から感覚的に見いだした方法論ですが、
最近は理論的(脳科学的)にも良かったのではないかと考えています。

学習の科学の中では脳の学習の仕組みとして、
保存する力

検索する力
があると考えられています。

保存する力は、ある記憶を脳のなかにとどめておく力です。そのままですね。
検索する力は、脳のなかに保存された記憶を探して思い出す力です。

実は脳のなかに一度保存された記憶は永遠に消去されることはないのです。
ただし、これには限定がついていて意図的に記憶したこと限られます。

じゃあ試験勉強で意図的に覚えたことは永遠に覚えているかといえば、そんなことはありません。
過去問を解いてからテキストを、読めば脳は問題を解くために必要な情報を意図的に保存しますが、
ただ漫然とテキストを読んでも何が必要な情報なのか脳が判断出来ないため、脳は意図的に保存しようとしないのです。

そうはいっても、完全に最初から過去問だけにすると、最初の方は全体像が見えないなかで苦労する面があります。
私のように発達障害ポンコツ脳の人間には中々の苦痛です。
全体像が見えてこないと理解できないことがたくさんあるのです。

そこで、最初は出来るだけ薄いテキストを読むという手段があります。
入門の段階では初歩の初歩だけをテキストで読んで勉強して、あとは過去問をひたすら回し続けるということです。
こっちの方が万人受けする勉強法ではないかと思います。

たまに予備校のカリキュラムで全体を一回まわすのが試験の前月までかかる、
というのを見かけますが、合格させる気があるのかどうか疑問を感じます。
出来るだけ短い時間で全体を俯瞰して、細部は後から過去問で詰めていく方が圧倒的に効率的な勉強法だと思います。
はっきり言って予備校は落ちてもらって来年再度上級のカリキュラムをとってもらえれば儲かるのですから、こんな訳の分からないカリキュラムを平気で勧めてきます。
騙されてはいけません。

人間の記憶は思い出した回数に応じて思い出しやすくなります。
つまりは脳の検索する力が強くなります。
全体を見渡すのに試験前月までかかっていては、試験日までに再度全体を見渡す時間がありません。
結局繰り返し回数が少なくなってしまいます。
結局試験直前のつめ込み徹夜方式です。
受かればこっちのもんですが、しんどいのは間違いありません。
宅建の試験問題は実務に直結する内容なので、実務的にも試験後も覚えておいた方がいいのは間違いありません。
最後の方に学習した分野は圧倒的に繰り返しが不足するのは明らかです。

と言うわけで、予備校を利用される方は予備校選びは慎重にしましょう。
できれば通信教育を利用して、全部短時間で入門講義を見尽くして、出来る限り早く過去問を解きまくりましょう。
もしくは短期間で全体像を把握させてくれる講義を選びましょう。
詳しすぎる入門講義にメリットはありません

合否は過去問を回した回数で決まります。

頑張っていきましょう。